異世界迷宮の最深部を目指そうの静止画MADを作った
はじめに的な奴
どうも僕です。またMAD作ったので記事書きます。なんか偶然ですけど前のリゼロMADから丁度160日だったらしいです。
誤字脱字の確認をしていない新鮮な文章なので適当に読んで下さい。
異世界迷宮の最深部を目指そう
小説家になろうで連載しているweb小説です。オーラバーラップ文庫から書籍化もしています。一見安直なタイトルですがあまり最深部を目指しません。それどころか最近知らないうちになろうでのジャンルがヒューマンドラマ〔文芸〕に変わってて爆笑しました。まぁ色々とアレな展開がありますが感動的で熱い展開がありますので読みましょう。そして買いましょう。噂では売上が危ないらしいので。素晴らしい展開を演出している作者さんの訳の分からないセンスもとても素晴らしいです。「
あと原作者さんにも見て頂いたようで本当にありがとうございます!
前回と同じく広告してくださった方の名前をここで挙げさせてもらいます。
(敬称略)
pyc225、wtb、蒼々、874、もっちぃー、874、葉船、梅坊主、白黒灰時計、874、蒼緋、蒼緋
本当にありがとうございました!
以降毎度のことながらネタバレ含みます。気をつけてね。
MADについて
曲について
アニメ、グリザイアの迷宮、楽園のOPの「刹那の果実」です。OP映像の雄二が銃を突き立てるとこ大好きです。リゼロの時と同じく曲を編集してます。サビは2番のを使用しているはずです。
使用ソフト
AfterEffects
- 編集全般これ
- 切り抜き、加工
- ローウェンの剣のパス作成
CINEMA 4D Student
- クリスタルとか闘技場とか
waifu2x-caffe
- 画像の拡大に
解説
テキストのエフェクト
こうしておくとグローの光をドロップシャドウで抑える感じになるので視認性が凄く上がったような気がします。あとこれは白文字にのみかけています。黒字にかけると糞になります。
キャラのテクスチャ
キャラクター素材には紙テクスチャとグラデーションにブラーかけたようなテクスチャを重ねてあります。白黒画像に色を付けると平べったくと言うか全体的に同じ色になっちゃうのでグラデテクスチャを重ねてやると色の変化が出ていい感じになるような気がしました。
カメラワーク
今回、カメラワークを繋がってるように前のシーンのカメラワークの最後数フレームを次のシーンの最初に繋がるようにしています。何言ってるかわからないと思いますので例を上げます。
- Aシーン→Bシーンと繋がってる
- Aシーンのカメラワークが下から上へドーンって上る感じ
- Bシーンのカメラワークが左から右へドーン
という構成の時、
- Aシーンのカメラワークの最後を一瞬右方向へ動かすようにしてやる
こうするといい感じになる気がします。これでもわからないって場合は今回のMADをフレーム送りで見て下さい。(丸投げ)
最初のクリスタル
まず冒頭のこれローウェンのいた迷宮30層や、モンスター化した時に体から水晶が生えてきたりしたのでとりあえず降らせました。今読み直したら七色に輝くとか書いてありましたが気のせいです。七色に輝かすとかどうやんだよ。分かればいいんですよ。イメージイメージ。クリスタルが落ちていく→ローウェンの人生の落下とかそういうのをイメージしました(記事書いてる時に)。
C4Dでこんな感じのシーンを作り、AEに持って行きました。見て分かるようにキャラはAEで乗せました。
レンダリングする際、RPF形式で書き出すとz深度情報を持たせることができるのでこれで連番で書き出してAEに取り込みます。
で、読み込んだフッテージにデプスマットエフェクトをかけて、数値を弄ってやるとこんな感じに分けれるのでキャラの後ろにもオブジェクトを回りこませてあげます。あとは足元に影っぽいの置いてやるといい感じになりました。重くなりそうだったので今回は被写界深度やっていません。で、あとは適当に色調補正してテクスチャ重ねました。あとc4d側でベクターブラーを書き出してモーションブラーをかけれましたがこれも重かったのでやってません。
テキストが燃える
ここのテキストが燃えて消えるシーン。魔法の代償でマリアの記憶(と家)が燃えて消える感じとかをイメージしています。particuarで作っています。このチュートリアルを参考にしました。かなり重いです。文字が消えた後の炎がブワッと飛んで行く奴は次のシーンに残してあります。
これでシーンの繋がってる感が出せたかなと思っています。次のアルティの「そして、遅ればせながら~」のところでも最初は炎エフェクトをかけていましたが、短いシーンだったのでテキストを読めなくなってしまったのでかけないことにしました。ここから数シ~ン挟んだ所にある炎が出てきてテキストが出現するエフェクトはタイムリマップで逆再生しているだけです。
ここのマリアが腕を焼いてるシーンのエフェクトもテキストのやつを改変したやつです。
ここから10秒くらい完全に尺稼ぎ。しかし冒頭と合わせてローウェンの人生を表現するのに必要な文章だと思います。しかし文章が長いのでそれだけ尺も長くなってしまい、見せ方を失敗した感。でもこの文章好きです
一個だけあるクリスタルは一人ぼっちのローウェンをイメージしています。でもテキストが「誰もいなかった。」なので何も無かったほうが良かったかも。ここもc4dで作ってます。
ここは特にイメージしたものはなく、表紙を派手にした感じです。particularを二つ設置して手前と奥の泡を作っています。あとoptical flaresで色をそれっぽく。テキストはフラクタルノイズをかけた平面にルミナンスキー反転マットをかけています。
守護者の宣言がくそかっこいい盛り上げシーン。この前後から一気に青っぽい画面にして雰囲気を変えています。
こういう感じのコロッセオのフリーモデルを取ってきてc4dに読み込みます。マテリアルは白色に発光をかけただけです。アンビエントオクルージョンをかけるといい感じに立体感が出ます。ただ背景に使うだけなのでシンプルにしました
そして中央部分にキャラクターの画像を配置し、カメラを適当に置きます。キャラクターはカラー設定に背景を透過したキャラ画像(左)を、透過設定にキャラ部分を黒にして透過部分を白にした画像(右)を設定したマテリアルを平面オブジェクトに貼っています。平面の縦横サイズに画像の解像度を入れてやると比率を合わせることができるのでそこから縮小してやれば綺麗になります。
で、またこれもマルチパスで書き出してAEでoptical flaresかけたりテクスチャ合成したり色調補正したりしてそれっぽくします。
Universeなんですが、更新したら色々ガラッと変わっていて混乱しました。リゼロMADとかで使ったやつは全部legacyカテゴリに入れられていて最初分かりませんでした。
「私」に「ぼく」と「アタシ」の二つのルビを振りたかったのでここだけ縦書きにしています。本当は横書きにしたかったのですが二つのルビをいい感じに振れなかったのでこの形に落ち着きました。
「私たちが受け継ぐ」のシーン。剣を受け継ぐのは「私たち」なので六巻の表紙に本来はいなかったリーパーを入れました。うまく色を合わせられなかったので諦めてしまったので明らかに浮いていますね。でもここはどうしてもリーパーを入れたかったのでこうなりました。「
背景はこれもまたc4dで。クリスタルは冒頭のやつの使いまわしです。中央の剣は六巻の表紙からIllustratorで剣のパスを作成してc4dで押し出しています。輪郭さえ作れればよかったので手などで隠れている部分は適当に補間しています。途中まで宝剣ローウェンとクレセントペクトラズリの直剣を勘違いして使っていたので危なかったです。
やっぱりこの魔法最高ですね。ローウェンの「亡霊の一閃」に対してのこの「親愛なる一閃」、頭がおかしいくらい熱いですね。家が燃えそうです。ここにもoptical flares、Diffuse Glow Legacy、SABREやテクスチャを重ねてこれでもかっていうくらい光らせています。過剰演出気味になるようにしました。背景は闘技場のやつの使いまわしです。
このサブタイ、最高ですね。この前後のエピローグのテキストは結構長いですが、ここまでやってローウェンの人生の終わりだと思うので入れました。もう完全にローウェンが主人公ですねこれ。リゼロの時は一気に駆け抜けていく感じで締めたので今回はゆっくりと余韻のある終わり方を目指しました。
本編。本編です。見どころはマリアのおっぱいです。クレジットなんておまけです。 youtubeとかTwitterとかへの転載を見つけてしまったので自己主張として入れました。
構成とか雑記とか
見てもらえばわかると思いますが。ローウェンメインです。主人公()です。ちなみに作中では主人公、相川渦波はweb版ではキリスト・ユーラシア、書籍版ではジークフリート・ヴィジターという偽名を使用しています。なので動画内のテキストで偽名を使用するときどちらを使うべきかという問題が発生しました。僕的には書籍化する前から読んでいたのでキリストさんという愛称をずっと使っていました。しかしこっちを使うと書籍組が(゚Д゚)ハァ?ってなるのでものすごく悩みました。なのでどっちも使わないことにしました。なので一部セリフを改変している部分があります。作中で相川渦波なのかキリスト(ジークフリート)なのかと重要な部分もありますが今回はそこには焦点を当てないのでこういう形にしました。
ローウェンメインということなので3章がメインになります。3章においての一番の盛り上がりが二つの魔法詠唱だと思ってこのMADを作り始めました。その時の曲は実は今のとは違って「knew day」でした。アニメ、灰と幻想のグリムガルのOPです。一回この曲で半分くらいは作ってありました。しかしその動画の構成が「亡霊の一閃」の直後に「親愛なる一閃」が来る形でした。原作そのままの順番でした。しかしこれだと詠唱シーンが続いてしまい長くなり、ダレてしまいました。一回そう見えてしまうともうクソにしか見えなくなってしまったので曲も変えて作り直すことにしました。その時、僕は「前のやつで作ったシーンあるし持ってきて調整すればすぐ終わるでしょ」と考えていました。そして気がつけば全部最初から作り直してました。結局一ヶ月かかりました。
「亡霊の一閃」を冒頭に持って来て、それに対する答えとしてラストに「親愛なる一閃」を入れました。この構成が今回の動画の根幹となっています。「亡霊の一閃」をする前にローウェンの人生を見せる必要があったので元々する予定だった前半部分を入れました。でも詰め込みすぎましたね。本当は全編三章でやりたかったのですがそれだけの構成力がなかったので1,2章も入れました。家を燃やしたかっただけではありません。その後にローウェンの人生の後半部分を入れました。
遺言
今回、レンダリングに時間をかなり取られました。出力結果がなんか想像と違ったりと結構な回数やり直しました。レンダリング中、作業をする事ができないのでラノベを読んでました。この時間をどうにか作業に回したいのでc4dを使うのに慣れる必要があるのかなと。レンダーファームと言う切り札がありますが本当に切り札なので切りたくないです。前回うまく行かなかったレンダリングはAMEに全投げすることで解決しました。
リゼロMADの反省を活かせた動画になったと思っています。また新たな反省点が増えた動画でもあります。また反省点を活かして動画を作っていきたいです。
次の動画なんですが最近、c4dを更に活用した今までやったことのない動画を作りたいと思うようになってきたので、もしかしたら静止画MADではないかもしれません。まぁ別の動画を作ったとしてもどうせ静画MADに帰ってくることになると思うで適当に見守っていて下さい。
では死にます。おやすみなさい。
寝言
今回の動画とは関係ない話なので読まなくていいです。
この記事を書いてる現在、9月18日です。リゼロ最終回直前です。最初にも書きましたがリゼロMADを投稿したのが放送直前です。どちらも自分で時期を狙ったのですが、感慨深いです。あの夜、長月達平さんやその他の皆さんが僕の動画を見てくれて、そして感想を貰えたからこそ今回の動画が完成したと思っています。あのたくさんの感想がこの半年間モチベーションとなって来ましたし、この先もずっと見返してはニヤニヤしていくことになると思います。本当にありがとうございました。
放送されるまでは正直ラノベアニメに対していい印象がなくクソアニメになったらどうしようと信者の僕は心配していました。しかし実際に始まってみれば凄いクオリティで、僕の周りでも多くの人がリゼロを楽しんでいます。ニコ動でリゼロタグを見てみると2000件を超えいています。さらにMADも500件を超えていています。こんなこと放送されるまでは全く想像していませんでした。自分の好きな作品が人気になって嬉しいです。